ハウスダストの話
ハウスダストの種類
- ダニ
家のホコリをはじめ、人やペットの毛などをエサとして繁殖するダニは、死骸もハウスダストによる症状を引き起こす最大の原因となっています。 - 人やペットの毛、フケ、虫の死骸やフン
家の中のホコリには抜け毛やフケ、ゴキブリなど虫の死骸やフンが含まれていて、これらがハウスダストによる症状を引き起こす原因となります。また、これらのハウスダストを放置しておくとダニの栄養源となり、さらにダニを増殖させて、ハウスダストによる症状を悪化させる悪循環 が生まれます。 - カビ
お風呂場やキッチン、家具の裏の壁など、湿度の高い場所に目に見えるほどのカビがはえていたら、その胞子が大量に発散し、空気中に浮遊している可能性があります。現代の住まいは密閉度が高く、湿度も高いためカビや細菌が繁殖しやすくなっています。
ハウスダストが引き起こす疾患
- アレルギー性鼻炎
アレルギーの原因物質が体内に侵入して、アレルギー反応を引き起こし、鼻の粘膜に炎症を起こします。
突然、発作のようなくしゃみが続いたり、水のような鼻水、鼻づまりなどの症状を引き起こします。 - アレルギー性結膜炎
アレルギー性結膜炎は、アレルギーの原因となる異物が結膜に入ることで目に充血や強いかゆみが起きる疾患です。結膜がむくんで白目の部分がブヨブヨになることもあります - アトピー性皮膚炎
乳幼児期は、顔や頭、耳などの皮膚がジクジクして赤く腫れ、小児期以降では皮膚がカサカサに乾き、硬くなります。強いかゆみをともなうため、かくことで細菌に感染して悪化することがあります。思春期ごろに治まる人が多いのですが、成人以降も続くと慢性化することがあります。 - 気管支喘息(小児)
発症のピークは1~2歳で、約8割が未就学期に発症します。症状は、喘息発作時の激しい咳き込み、とくに息を吐いたときの息苦しさですが、息をするたびにのどや胸から「ヒューヒュー」「ゼイゼイ」という狭まった気道を息が通るときの音が特徴的です。 - 気管支喘息(成人)
長引く風邪だと思っていたら、喘息といわれることがよくあります。成人の気管支喘息はアレルギーによる気道の慢性的な炎症で、少しの刺激に反応して悪化し、気道が狭くなって息苦しくなります。これが発作で、他に息をするたびに「ヒューヒュー」「ゼイゼイ」という呼吸音と激しい咳き込み、粘り気のある痰、息苦しさなどの症状があります。
ハウスダストはどこに多い?
ハウスダストの多い環境は?
- 1年中、外出していることが多く、部屋が閉め切りがちで換気が少ない。
- 洗濯物の室内干しが多い
- ふとんやベッドパッドを外に干さないことが多い
- 部屋の隅など細かいところのお掃除を見逃しがち
ハウスダスト対策カレンダー
1年を通して、しっかりアレルゲン(ハウスダスト)対策しましょう。