点耳薬
外耳道炎ってなに?点耳薬ってどう使う?
点耳薬とは
耳の中に薬液を滴下する(しずく状にして落とす)タイブの薬を点耳薬といいます。
容器の見た目は目薬に似ていますので間違えて目に刺さないように注意しましよう。
点耳薬には、細菌を抑える薬・炎症を和らげる薬・耳垢を柔らかくする薬などがあります。
点耳薬の使い方
①手を洗う。
②医師の指示に従って綿棒などで耳の中の分泌物を掃除する。
③容器を手に持って、薬の液を体温に近い状態まで温める。
(冷たいまま使用すると、めまいを起こすことがあります。)
④点耳する耳を上にして横向きに寝る。
⑤容器の先が耳に触れないようにして、耳の中に指示された滴数を入れる。
ポイント
患部が少し奥の中耳(中耳炎など)の場合は、液を垂らした後に、軽く耳たぶを
後ろ(後頭部側)上方に引っ張りながら揺らすと、液が中耳まで行きやすくなります。
また、睡を飲み込むようにすると液が奥まで行きやすいです。
⑥その後10分程度横になったままの姿勢で過ごしてください。(これを耳浴といいます。)
小さなお子様の場合は、耳の中に入れて頂くだけでも大丈夫です。
⑦起き上がり、耳の外に流れ出た液はティッシュなどで軽くふき取ってください。
耳の中は湿っていますがそのままにしておいて大丈夫です。
ポイント
慣れないと、決められた滴数を耳に入れることはなかなか難しいことです。
多少多めに滴下しても副作用の心配はほとんどありませんが、難しい場合は他の人にさしてもらうのも一つの方法です。慣れるとご自分でもできるようになると思います。
液が冷たくてめまいが起こった場合は、楽な態勢で休んでいましょう。
点耳薬Q&A
点耳するときに、容器の先が耳に触れてしまった場合は?
→テイッシュなどで拭き取り、清潔にしましょう。
2種類の点耳薬を使う場合の使い方は?
→2種類を続けて点耳して大丈夫です。どちらを先に点耳していただいてもかまいません。
保管の注意点は?
→点耳薬の容器の形は、点眼薬や液体タイプの水虫の薬に似ているものがあります。点耳薬を間違えて目に入れないようにするために、点眼薬の近くに置かないことや、、薬を使う前に容器に書かれている薬の名前をもう一度確認することが大切です。冷蔵庫に入れず、常温で保管してください。