頚部リンパ節

頚部とは?

首のことで、耳の下あたりから鎖骨の上までを指します。

リンパ節とは?

一般にはリンパ腺といわれるもので、触るとグリグリとしていますが、炎症がなければ痛みはありません。一つだけのこともありますが、いくつか集まって触れることもあります。頚部全体で約200個のリンパ節があるといわれ、リンパ節が炎症を起こすと、腫れて痛くなります。

頚部リンパ節

リンパ節の働きは?

細菌やウイルスなどの病原体が体内に侵入した際に、病原体が全身に広がらないようせき止め、身体を守る働きがあります。

首のリンパ節はどうして腫れるの?

かぜなどにより、細菌やウイルスが鼻やのどに感染すると、そこから体内に侵入します。そこで首にあるリンパ節が働き、細菌やウイルスが全身に広がらないよう食い止めます。その働きの結果としてリンパ節が腫れて痛くなるのです。この状態を、頚部リンパ節炎といいます。ただし、他にもリンパ節が腫れる原因は色々あり、腫れが長引く場合は、血液検査、超音波検査(エコー)やCTなどの精密検査が必要となります。

リンパ節炎に対する治療は?

リンパ節の炎症を鎮めるために、抗菌剤の内服や点滴を数日間から2週間程度行います。この治療によって、リンパ節が次第に小さくなっていけば問題ありません。

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