クループ(声門下喉頭炎)
症状
1~3歳児に多い病気で、そのほとんどは「かぜ」から移行し発症します。多くの場合は発熱が現れ、せきが出るようになり、次第に「ケンケン」といった犬やオットセイの鳴き声に似たせきをするようになります。また、声がれも起きてきます。そして、空気の通り道である気道(気管の入り口)が腫れて狭くなるため、呼吸をする時に「ヒューヒュー」という音を立てるようになり、さらにひどくなると呼吸困難になることもあります。
原因
かぜが引き金でなりますが、声帯の真下にウイルスや細菌が感染して起こる急性の炎症です。5歳以上になると気道(気管)が太くなるため、この病気にはかかりにくくなります。
当院での治療
「のどの吸入」を1日に1~2回行い、抗菌剤や気管支拡張薬を服用していただきます。症状が重い場合や急に呼吸がしにくくなる場合は、市民病院などに入院していただき、治療をすることもあります。