鼻のレーザー手術
レーザー治療ってなに?
レーザー手術はどういう方がされたほうがよいのでしょうか?
アレルギー性鼻炎・花粉症の方です。特に以下のような方です。
- 一年中症状のある方。
- 薬を飲んでも効果の乏しい方。
- 薬が飲めない方。
妊娠を予定している方。授乳中の方。
お薬の副作用で眠気が出ることもありますので受験生・車の運転が必要な方。
※年齢は、小学生高学年からお年寄りの方まで可能です。
他に疾患があり治療中の方は医師に相談ください。疾患によりできないこともあります。
麻酔薬にアレルギーがある方もできないことがあります。
レーザー手術はどうして効果があるのでしょうか?
- 鼻の粘膜を炭酸ガスレーザーで焼いて、粘膜の性質を変えます。
皮膚の火傷や傷の後に瘢痕ができるのと同じような状態になります。
粘膜はまた再生してきて元に戻ります。 - そしてアレルギーの原因が鼻に入っても、
アレルギー反応(鼻水、鼻づまり、くしゃみ)が起こしにくくなります。
レーザー手術の効果は?
- 個人差があります。
お薬を飲む必要がなくなったり、お薬の強さが軽くなったりと80~90%ぐらいの方に鼻の症状の改善があるとされています。特にお薬では改善しにくい鼻づまりです。
※残念ながら100%ではありません。また目の痒みには効果はありません。 - 持続期聞は2~3年とされています。
※粘膜は再生してくるため永久ではありません。
効果は粘膜の再生とともに落ちてきます。
花粉の飛散量が多いと比較的効果は薄れます。 - 効果が落ちてきたら、レーザーは繰り返し行うこともできます。
レーザー手術は実際はどのような方法でするのでしようか?
診察室で行います。
①麻酔(局所麻酔)
麻酔のお薬を浸したガ―ゼをお鼻の中に入れます。(左右4枚ずつ)ガ―ゼの入った状態のまま待合室で約15分間お待ちいただきます。
その後ガ―ゼを取り、お鼻の中をファイバーでお見せします。
②レーザー
横に寝た状態になり、鼻の粘膜(下鼻甲介)をレーザーで焼きます。両鼻で約5分間で終わります。
※手術中は特に痛みはありません。焼ける臭いはします。
手術後もお鼻の中をファイバーでお見せしながら、手術の経過等をご説明します。
その後、ネブライザーを行い終了です。合計30分ぐらいで終わります。
レーザー手術の合併症は?
- 手術した当日は、稀に鼻の奥にツーンと水が入ったような症状が出ることがあります。
※鎮痛剤で治まります。 - 手術後1~2週間は、鼻水・鼻づまりは一時的にヒドくなります。
※点鼻薬の使用により軽減されます。 - 稀に鼻を強くかむと出血することがあります。