耳介血腫

耳介血腫について

耳介血腫とは?

外耳道と外耳で構成している耳介で、その皮膚と軟骨の間に血液が溜まって腫れたのが耳介血腫です。
耳介は耳の外に張り出て飛び出している部分の軟骨で形成されています。

原因は?

柔道、相撲、レスリング、ラグビーなどの選手にしばしば見られるスポーツ外傷です。
これらはスポーツで耳介の反復する摩擦刺激や打撲また圧迫で生じます。また、特に外傷の原因がなく発症することもあります。

症状は?

発症直後は耳介前面の軟らかい腫れですが、放置しておくと血腫は徐々に硬くなり耳介は大きくなります。
さらに再発を繰り返すことにより最後はコブの様に硬くなります。いわゆる“カリフラワー耳”と呼ばれる耳介の変形をきたします。

治療は?

発症直後で腫れが軽度の時には冷湿布程度で良くなることもありますが、耳介の大きな血腫が自然に吸収されることはほとんど無く基本は腫脹部位に注射針を刺して血液を複数回抜きます。
抜いた後は予防のために圧迫固定をしておきます。

処方は?

消炎剤、止血剤、抗生剤やときにステロイド剤の軟膏を処方します。

治療後の注意

  • お風呂に入っても大丈夫です。
  • 自宅での消毒は必要ありません。
  • 再発したら受診してください。
  • 処置後の細菌感染予防と血腫の再発予防のために出来れば原因となったスポーツはしばらく休むことをお勧めします。

最後に

複数回血液を抜いても再発を繰り返し治りにくいことも多く、同じスポーツを続けて受傷を繰り返している状況なら、なかなか完治は望めないのが現状です。
最終的に硬いカリフラワー耳になってしまうと形成的な手術治療が必要となります。しかし長期間の外傷で耳介の変形も強くなっており本来の耳介の形態を作ることが難しい場合もあります。
カリフラワー耳にならないように希望されるようでしたら、きめ細かい治療を受けられるべきでしょう。普段の治療は近くの耳鼻咽喉科、形成外科で十分ですが慢性化した耳の治療は専門医のいる耳鼻咽喉科や形成外科の病院受診をお勧めします。