耳瘻孔について
耳瘻孔について
先天性耳瘻孔とは、耳の外部に生まれつき存在する小さい穴のことです。穴は耳のあちこちにできますが耳の前上方に最も多くみられます。
穴は奥が深いことや広がっていることがあります。また、アリの巣状に方々に枝分かれしていることもあります。
片側だけでなく両側に存在することもあります。
生まれつき耳の付近に小さな穴があることで気づかれます。
先天性耳瘻孔は母親の胎内で成長するときに通常では閉鎖している溝が完全に閉鎖せずに穴となって残ったものです。
家族内に発生することが多く遺伝の関与が考えられています。
発生頻度は2.6%で、男子2.4%、女子3.2%とやや女性に多いです。全耳瘻孔中26%が両側性です。
症状
穴の内面は皮膚と同じ構造で皮脂腺や汗腺が存在し、袋状なので皮脂や汗や角質などが溜まりやすくなっています。
穴の中から悪臭を伴う白い物質が出てくることがありますがそれ以外は何の症状もなく経過することが多いです。
穴の中で感染が起きると穴の周囲が赤く腫れ、膿が出て痛みを伴います。
耳瘻孔から時に白い分泌物が出てくることがありますが、多くの場合心配ありません。
汚れた手で触っていると細菌感染を起こします。
また、汗を大量にかいて不潔になりやすい夏場は注意が必要です。
治療
先天性耳瘻孔は自然に閉鎖することはありませんが、特に症状がない場合には積極的に治療せずに経過観察になります。
感染を起こした場合は、抗生物質や消炎鎮痛剤などを用いて治療を行います。
膿を出すために切開などの処置を行うこともあります。
何度も感染を繰り返す場合は外科的に耳瘻孔を袋ごと摘出する手術を勧めます。(その際は手術のできる総合病院を紹介させていただきます。)
