耳鳴りとは?

耳の中で音が聞こえる状態です。頭の中で鳴っているように感じる人もいます。
原因やメカニズムは、まだ正確に解明されていません。

音の伝わる経路(聴覚路)

耳鳴り

体外に音源がないにもかかわらず、耳や頭の中に音を自覚する状態「耳鳴り」といいます。耳鳴りは外耳から大脳聴覚中枢までの音の伝わる経路(聴覚路)のどこかに異常がある場合に生じますが、ほとんどの耳鳴りは難聴を伴い、内耳(特に蝸牛)の障害に由来すると考えられています(蝸牛性耳鳴り)。蝸牛性耳鳴りは、内耳に到達した音の振動波を電気信号に変換する蝸牛の感覚細胞(有毛細胞)が障害され、その部位からの過剰な信号が持続的に脳に送られることにより自覚される耳鳴りと考えられています。

頻度は?

耳鳴りを自覚している人は、10人に1~2人ぐらいといわれています。
ある程度の年齢になると3人に1人に認めるとされています。
耳鳴りによって強い苦痛を感じている人は100人に1~5人といわれています。

原因は?

耳の奥の内耳にリンパ液という液体が詰まっていて、その中の微粒子に分子がぶつかって動いています。一般的に誰でも起こる耳鳴りは、このリンパ液の揺らぎが原因といわれています。耳鳴りのある方は難聴を伴うことが多いです。(30~50%が難聴を伴っています。)

※自覚的に難聴がなくても、特定の音域が聞こえないと耳鳴りがすることがあります。

  • 難聴がずっと起こっている場合
    加齢性難聴 騒音性難聴 慢性中耳炎
  • 難聴が突然起こったり徐々にひどくなる場合
    突発性難聴 メニエール病 外リンパろう 急性中耳炎 聴神経腫瘍
  • その他、難聴がない場合
    肩こり 高血圧 脳動脈瘤 精神的ストレス

検査は?

  • 聴力検査
  • 耳鳴り問診表、耳鳴り苦痛度の問診表
  • 耳のX線検査
    ※総合病院では、CT・MRIを撮ることがあります。

治療は?

主に薬物療法(循環改善薬、ビタミン剤、筋弛緩薬、抗不安薬、抗うつ薬、漢方薬)です。
※誰にでも効く特効薬はありません。その人の症状に応じたお薬を処方します。長期間(3ヶ月以上)飲まないと効果が出にくいです。

難聴やめまいを伴っていれば、その治療が優先されます。改善が乏しい場合は、耳鳴りの専門病院へ紹介させていただきます。

その他

耳鳴りを感じてから何年も経っている場合や難聴が重度の場合は、治りにくい傾向にあります。
年齢とともに耳鳴りを訴える割合は増えます。
年齢とともに聴力も悪化するため耳鳴りを感じやすくなるのかもしれません。

耳鳴り